こんどの動画はアッパー系の楽しいやつです。粟島坊主バンドライブ後編

10月18・19日に粟島での坊主バンドライブへ行った時の続き

 今回は19日の漂流郵便局での坊主バンドライブと島での散策を書きます。

動画

2014 Awashima 坊主バンドLive粟島AIR・漂流郵便局 4k - YouTube

10月19日(日)

前日の粟島芸術家村ライブの後、一旦島を離れて家に帰って、それからまた翌日出直し。

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19日は漂流郵便局でのライブへ

漂流郵便局

粟島のだいだい真ん中ぐらいにある元粟島郵便局を、瀬戸内国際芸術祭2013の作品として改装された美術館です。

開いているのは基本不定期ですが、アートイベント開催期間中は第二第四土曜日、他は個別イベントに合わせて開いてます。

下記サイトで開局日を確認してください。


アートプロジェクト「漂流郵便局」 | MISSING POST OFFICE

局員:久保田 沙耶(アーティスト)

局長:中田 勝久

漂流郵便局とは
ABOUT MISSING POST OFFICE

漂流郵便局(旧粟島郵便局) は、
瀬戸内にあるスクリュー型の小さな島、
粟島の丁度おへその部分に在ります。
ここにはかつてたくさんの物、事、人が流れ着きました。

こちらは、届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局であり、
「漂流郵便局留め」という形で、いつか宛先不明の存在に届くまで
漂流私書箱に手紙を漂わせてお預かり致します。

過去/ 現在/ 未来
もの/ こと/ ひと
何宛でも受け付けます。

いつかのどこかのだれか宛の手紙が
いつかここにやってくるあなたに流れ着く。

漂流郵便局員

郵便局開局時、イベントがある時は久保田さんも来られてますが、だいたいの時は中田局長がお一人で開けてます。

局長の中田さんは80歳を越えたご高齢ですが、いつもピンっと背筋を伸ばして笑顔が魅力的な方で、局長さんのファンの方からファンレターも届くそうです。

坊主バンド

東京の四谷にあるお坊さんがマスターをしてるその名も「坊主バー」で結成されたお坊さんのバンド


坊主バー - 東京都 新宿区 - バー、バンド・ミュージシャン | Facebook

BUDDHIST PRIEST BAND
坊主バンド/お寺に入ろう
声、弦楽器:善念(浄土真宗)
笛、木魚、二重声:山本浩二(曹洞宗)
箱叩き、三重声:常陰俊博 (檀家総代)
声、寺娘:永井志保(臨済宗)

ライブ招聘の経緯

行き場のない思いの詰まった手紙を引き受けるアート作品でもある漂流郵便局。

今回坊主バンドさんはメンバーの一員である山本浩二さんとの縁で、手紙の供養もかねてバンドで呼ばれた。

山本浩二さんは、同じ粟島で開催された瀬戸内国際芸術祭2013で海員学校教室にビニールのドームを作った大掛かりな製塩設備のアート作品を展示。

曹洞宗の本物のお坊さんでもある。

漂流郵便局×坊主バンドライブ

自分が着いた時にはすでにライブは開始していて開いてる場所は、下の写真の、郵便が収められる箱が邪魔でイマイチ見えない場所でした。

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漂流郵便局への手紙の内容はなかなかにヘビーな物も多く、読むだけでHPとMPを同時消費する中々大変な物で、手紙供養の意味も込めてお坊さん達のバンドである坊主バンドライブで成仏してもらおうと言うことで東京から香川県へお越しいただきました。

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基本坊主バンドさんはコミックバンドと言うこともあり、動画で使ってるような楽しい曲が中心で、ライブ前半は楽しく皆笑いながらのライブ。

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そして手紙を供養するため善念さんが作曲してきた曲を演奏。

読経に合わせて手紙を朗読してる中、観客も手を合わせての法要ライブが進む。

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最後の一曲、自分大切な人を想ういい曲でライブ終了。

中に入りきれなかったぐらいの多くのお客さん達からの拍手で終わりました。

 粟島神社弓道

動画の中でもほんの少しですが、弓道場での練習風景を入れてます。

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ライブが終わって、粟島で同じアート作品のボランティア組織で来てた人と一緒に前日粟島神社で見た作品のノボリを観てみようと移動。

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粟島神社に着いたら何か音がするのでそちらに来たら、弓道場があり、丁度この日来島していたAIRで参加したアーティストの人が島の人と練習中でした。

名簿見ると10名近くのアーティストの人も弓道やっていて、島の人と一緒にやってるんやなあってのを間近に見れた一コマ。

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弓を引く時失敗するとだいたい右方向に飛ぶので矢を止める役目にもなる幕

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春に開催される百手祭り用の幕で、島の人達がデザインした布を今回招聘アーティストの松田唯さんが「誰 か の た め の 染 物 店」の作品として染めてます。

帰り道

夕暮れの島の小道を歩きながらの帰り

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路地裏をパトロールご苦労さまです

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染めたノボリを乾かしていた

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粟島海員学校にあるモチノ木(地元ではフユナリと呼んでる)

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粟島のレンタサイクルは、大口シマ子ちゃんのお口に500円入れるだけの信頼仕様。

後ろに見えてる黄色い看板は多分のんたん。

最後に

今回紹介しきれなかったですが、日比野克彦氏の「瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト」やAP通信社の写真展「世界五大陸の日常風景」も行われていて、島に来るお客さん達で賑わってました。

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※写真は荘内半島を挟んで反対側の仁尾町の仁尾港と蔦島を結ぶオトトイ丸。日比野克彦氏の作品採取船として活躍もしてる。

 

島で開催されたアート作品だけでなく、粟島の文化にも触れることのでき、島の生活文化の中にアートが溶け込んでいるのを新しく発見できた小旅行でした。