瀬戸内国際芸術祭2013粟島、芸術って言うか土着の神さんを一緒に祀ってた感じだった


Setouchi Triennale 2013 Awashima 瀬戸内国際芸術祭 ...

2013年は瀬戸内の穏やかな海を渡って何回も粟島に手伝いへ行った思い出と、会期中の島を撮影。

芸術の真価は自分には到底辿りつけない物だけど、瀬戸内国際芸術祭で出会った事は、アートが土地と結びついてその場所その物に命を吹き込む作業の一端を垣間見た気がします。

芸術家は自分の奥に開いた穴へ何度もダイブして自分の中に小さい神さんを飼ってる人達だと、僕の中で勝手に思ってます。

瀬戸内国際芸術祭では住む人が去ってその土地に居た神さん達も消え去ろうとしていた場所へ、芸術家達がやってきてアートを触媒にして新しい命を吹き込む作業をやっていたのだとの解釈。f:id:chiike:20131027172058j:plain

田舎ではまだ当たり前に観る光景の、土地の片隅に石を積んだだけの神さんに、花を添えてシワシワになった手を合わせてる姿を見る時、その土地には住人の営みと共に神さんが宿っているのだと、そして過疎化で人が去っていく中、土地に住み着いていた神さんも一緒に消えていく。

日本各地で起きているサイクルに、アートが一つの道を示せばいい。

色々な場所で見かける大昔の異形の神さんたちも、元々は芸術家の脳みその中に住み着いた神さんたちと土地の神さんを結びつけたアートの原型その物だったろうし、似たような生い立ちなんだろう。

 

 

 

3:13 瀬戸芸の期間中、意外と知られてなかったけど漂流郵便局の久保田沙耶さんは、その日の最終便を見送る為に港へ毎日ちっさい体におっきな帽子かぶってやってきてた。

3:37 続粟島モノガタリの作品も最終便が帰った後、静まり返った島で誰に見せるでもなく映像を流していた。

3:24 期間中土曜日の最終便は島の人達が見送りに来て、ドラを鳴らして紙テープでお客さんたちを送り出してくれていた。

この撮影のシーンは芸術祭最終日で、島の知り合いになった人達と紙テープでお別れをしてました。

 

いつかこの場所へ【Seto Inland Sea I like to visit】

 

 000_Koppe Sandwich Shop コッペサンド舎 坂田阿希子 

 126_Subtle Intimacy Subtle Intimacy 佐々木類 

 127_Susanoo スサノヲ 滝沢達史 

 127_Embarkation 凪に漕ぎ出す 麻生祥子 

 128_daily dig 漂流郵便局 久保田沙耶 

 129_Another Tale of Awashima 続粟島モノガタリ 濱野貴子 

 130_U.F.O.A  U.F.O.A 中島健 

 131_On Landscape 雲もみな波とぞ見ゆる海人もがないづれか海と問ひて知るべく 水谷一 

 131_Encounter the Islands Demons 島の鬼を巡る 田村友一郎 

 132_Geographical Body 腹の上の島 戸田祥子 

 133_Project for the Museum of Seabed Inquiry Ship in Setouchi 瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト 日比野克彦 

 133_The Sea Library 海の図書館 ETAT/エリック・トーンクヴィスト&マーリン・ベルフラージュ 

 133_Awashima Saltworks 粟島製塩所 山本浩二 

 

■撮影

Panasonic:DMC-GH3 

LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. H-X025

LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S. H-HS12035 

 

BGM:becoフリー素材 shinkai

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