全てを奪われた中で、唯一許された船
今週の一枚「乗りもの」
国立療養所大島青松園
過去にライ病と恐れられたハンセン病強制隔離政策*1によって患者は各地の療養所に集められ外へ出ることは許されず、遺骨すら元の家族の土地から拒否されて帰ることが出来なかった。
そんな中、患者の有志達が集まり嘆願を行い、唯一島の周りでの釣りを許されたのがこの船。
瀬戸内国際芸術祭2013 大島会場
瀬戸内国際芸術祭が開催された時、長い隔離の歴史を持つ島での展示物として選ばれた。
長い年月でボロボロになっていて使われなかった物を島内の施設の中に持ち込み展示していました。
他の島々へも作品を見に行きましたが、この島の持つ歴史とその作品性の熱量が最も高く、最も印象に残った作品達でした。