うどんと書きたいけど米、美味しい米の貯蔵方法とか

今週のお題「パン派? ごはん派?」

最高級の一等米が採れる東北じゃなくても新米って美味しいですよね。

工夫次第で新米と同じ美味しさを楽しむ方法を書いてみます。

f:id:chiike:20140202133522j:plain*1

一般家庭で出来る美味しく貯蔵する方法

美味しい貯蔵方法を5つの要点にまとめてみました

 

    1. 精米した白米は生鮮食品と同じ、2週間程度で食べきれる量を買う(精米した日を確かめよう)*2
    2. 温度が20℃を超えると米につく虫が孵化するので涼しい場所で貯蔵*3
    3. 冷蔵庫貯蔵が理想的だけど密封容器でないと米が乾燥しすぎて割れると美味しくない
    4. 真空に密封できる容器に入れて米用脱酸素剤で酸素から切り離す
    5. 4の方法で小分けにした米を冷蔵庫で低温保存が理想的

 うちの場合

うちは米農家(自分ちだけで消費)もしてます。

土地が温暖すぎなせいであんまり美味しい米が採れない土地ですが、それなりに美味しく食べるための努力はしてる訳なのです。

美味しいお米の条件

米が美味しい場所は水の味と収穫前の時期の朝と昼の気温差でだいたい決まります。

f:id:chiike:20140202141741j:plain*4

うちは香川県なのでため池(水を貯めているので水質良くない)なのであんまり水は美味しくないです。そして海抜もたいして高くないので気温差もない温暖な土地柄。

そりゃ東北の一等米に叶うわけないです。

ハデ干し米

f:id:chiike:20140202140549j:plain*5

まあそれでも美味しいお米を食べたいのはさらに収穫後に美味しくするため、稲を刈った後、逆さま向きに天日で干して自然乾燥させたハデ米にすると、美味しさが加増されてなおよしです。

冷蔵庫保存

f:id:chiike:20140202090501j:plain*6

じゃあどうしようかと言うと、精米する前の玄米を冷蔵庫に入れて保存するんです。

米は水分量が少なく乾燥してるので保存の効く食料なのですが、精米した状態で保存すると劣化が進んで古米独特の臭いのするお米になっちゃいます。

f:id:chiike:20140202090534j:plain*7

これを防ぐのが、冷温貯蔵の方法です。

籾や玄米は貯蔵中にも呼吸していて、各種の酵素反応や化学反応が進むと、米自体の鮮度が次第に落ちていきます。

これを防ぐために冷温貯蔵が良い訳ですね。

玄米で貯蔵

f:id:chiike:20140202091253j:plain*8

理想はモミの着いた状態での保存ですが、うちの場合は脱穀をしに行くのま面倒なので、妥協点で精米前の玄米で貯蔵しています。

 

こうして新米のあの美味しさを持続させて食べてます。

 

米だろやっぱ

 

 

 

*1:画像は稲を収穫した後、稲株から再度芽が吹いて米ができてる田んぼです(小豆島で撮影)。食べれますがこのお米はあんまり美味しくないですね。

*2:貯蔵コスト考えたら安い

*3:置く場所の確保大変かも

*4:香川県は昔から雨が少なく水不足を補うため多くのため池があります。※画像は近所の国市池を空撮

*5:ハデ(長い棒を収穫後の田んぼに設置して米の自然乾燥をしたもの)を行うと稲全体の栄養素が下向きにした米に下りてくるので美味しいと言われてるが、大変手間なので一般農家ではあまりやってない。※画像は瀬戸内国際芸術祭2013の小豆島会場で展示していた 武蔵野美術大学わらアートチームの作品に使われていた物を撮影

*6:田舎の家に行くと結構見る米を貯蔵する大型冷蔵庫

*7:冷蔵庫を開くと結構入る、ビールとか乾物も一緒に入ってます。いっぱい入ってくれるので結構便利

*8:白米にする前段階の玄米、米の表面に栄養豊富なビタミン類の糠や胚が付いた状態ですが、あんまり食味が宜しくないので精米して食べられてる。※うちの冷蔵庫に入れてる玄米を撮影